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コンサヴァトリー

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コンサヴァトリーとはガラスで覆われた空間で、ヨーロッパで冬の寒さから植物を守るのを目的に作られたいわゆる温室のようなものが原点ではないかと思う。フランスではオランジュリーというのがあり、寒さに弱いオレンジの木を冬季の間保護するための建物である。・

イギリスでコンサヴァトリーでアフタヌーンティーを飲んだりしたが、実に気持ちの良い空間で憧れだが、施工費抜きで150万円ぐらいからかなと思う。
そんな予算は無いので目的は違うけれど、ガラス張りのスペースを自分で作ってしまえということでホームセンターで木材や釘などを買って来た。ガラスは現在のアルミサッシの窓を利用するので木材、防水シート、防腐剤ペイント、プラスティック波板、断熱材などで5万円で出来そうだ。

ではどこに作るかというと屋根の上である。だから天窓でもあるのだが、部屋とは言えないまでもお茶を飲んだり絵を描いたり、日光浴をしながら昼寝をしたりと多目的に利用できるのでただの天窓とは違う。しかし最大の魅力は海の眺めだ。伊豆大島、利島、新島、神津島、三宅島が見える。

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21日から伊豆に滞在したが、24日は《アミカル・ド・シャンソン》の例会なので東京に出るのと天気が下り坂なので屋根の工事は25日からすることにした.。

24日は朝から霙交じりの寒い日で、小田急線に乗ると雪景色だった。市ヶ谷に着いた頃はほとんど雨も止んでいたが、夜遅く伊豆に戻り、翌朝大室山を見たら白くなっていた。カザンのところは標高220メートルくらいかと思うが雪は無く、岩は霜で白くなり、一輪車にたまった水に氷が張っていた。

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さて現在の屋根はいわゆるスレート葺きの平凡でシンプルな屋根である。この一番高いところにガラスのサンルームを作るのだが、頂の部分のトタンの覆いの「棟板金」の下の木材が傷んででいるのではないかと思われたので、そのまま放置しておくと雨漏りになり、梁が腐食しては大変だからその予防措置という事もあった。

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屋根を頂上の部分から壊し始めると、はやりトタンの下の木は相当痛みがひどく、このままでは台風の時に棟板金が飛んで雨漏りすることが間違いない状態だった。台風の最中には屋根に登れないから、台風が去るまで屋根から落ちてくる雨水と戦うしかないだろう。ここは海からの風が吹き上がってくるので風は相当に強い。何せ築35年だから、いろいろ傷みはあるのだが基本はしっかりと作られているのが解体してわかった。工務店が良心的で大工さんの腕が良かったのだろう。手抜きが無く、それだけに壊すのが大変だった。

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スレートを取り外し、ベニヤの野地板を壊すのだが、ベニヤがかなり痛んでいる。それは雨漏りのせいではなく、結露のせいだということが分かった。一番ベニヤ板が痛んでいるのは北面で、特にキッチンと浴室の上がひどい。内部の暖かい空気が冷たい屋根裏に触れて結露するのだと思う。しかし野地板の下の垂木は腐食していないのは幸いだった。

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梁は取れないけれど垂木は切断した。この部分は屋根が無くなるのだから、それは問題ない。垂木を外し、屋根に大きな穴が開いた。次に問題なのは、強風と雨と夏の日差しである。前にも書いたが風はとにかく強いので台風の時もびくともしないものを作らねばならない。そのためには筋交いとカスガイが重要だ。釘だけでは弱く、飛ばされてしまうのでなるべくネジにしてカスガイを多用する。

ガラスは現在使っているアルミサッシの窓やガラス戸を利用し、枠がしっかりしているので側面からの強度は問題ない。問題は風圧にガラスが耐えられるか、そして風圧により木組みが壊れないかという点である。
台風の季節にはまだ間があるので夏までに、風圧によるガラスの破損を防ぐための雨戸を取り付けるようにするが当分は問題ないだろう。

雨漏り対策には窓の下の部分にトラックの荷台を覆うための防水シートをカットして四方に張った。シートは太陽光などで劣化するのでスレートや木材で完全に覆われることになる。

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作業は屋根の上と天井の上に作られた廊下でするのだが、高所の作業なので、地上のような訳には行かず、落下しないように慎重に進めるので、地上の倍ぐらいの時間がかかってしまう。屋根から落ちたら怪我をするのは間違いなく、落ちても誰も気付かないだろうし、死なないまでも身動きできずに何日も過ごすなんて事にもなりかねない。

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第1枚目の窓を取り付けたところだが、一畳分のサッシ枠を脚立で屋根裏廊下に一人で上げるのが大変だった。とにかく重いし、斜めにしないと狭い場所を通らないしで、力を振り絞って屋根まで持ち上げた。設置するに当たっても風のない時を待ってすばやく行わねばならない。まだ支えも無く、かろうじて1箇所で支えられているので、強風が来たら飛ばされてしまう。

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アルミサッシの戸は全部で4枚と換気のためのルーバー窓を1枚使うのだが、水準器を使いながら何とか垂直に取り付けた。屋根の上で垂直に取り付けるというのは結構難しく、かなりの時間を費やすこととなった。

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下はプラスティックの波板が置かれているところだが、最終的にはこの波板は全く見えなくなる。この屋根はどこからも見えないのだが、プラスティック波板は直射日光で風化し、強度が無くなるのでこの上に板を張り、更にその上にスレートを載せる予定である。

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まだまだ途中なのだが東京での仕事があるのでとりあえず雨漏りしないように屋根を波板で覆い、一部は板を渡した。
東京に戻る12月1日の朝は強い雨が降ったが、雨漏りのチェックが出来たのは幸いだった。

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屋根の上から見る朝日は大島の東寄りから昇る。冬至の頃は大島から昇ることになるのだろうか?